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CONCEPT -Think&Talk-|学び続け、進化し続けるビジネスマンに向けて、さまざまな業界のトップリーダー たちと仕事観を語らう。

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必然、必要、ベストを尽くして生きていく―尾崎 志津子さん

【最終話】人はいつからでも、どこにいても、どこからでも努力をすれば夢はかなう
2018年08月02日
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尾崎さんとお会いするといつも「私にもできる!」と感じます。それは尾崎さんが相手の可能性を本気で信じてくださっているからなのですね。最終話「人はいつからでも、どこにいても、どこからでも努力すれば夢はかなう」お楽しみください。

岡学

ジブラルタ生命保険株式会社
エグゼクティブ ライフプラン コンサルタント

尾崎 志津子さん

-Profile-


音楽大学を卒業後、新卒で保険会社に飛び込む。「自分にできる最大限」をやり続けることで見つけた自分らしい営業スタイルを確立し、3年目で保険業界のトップセールスが集うMDRT※に入会。お客さまと自然に打ち解けてしまう話し方や、「お客さまが困った時や辛い時こそお役に立てるのが保険の仕事」という真摯な姿勢が支持され、旧AIGスター生命では3年連続全国1位に(現在はジブラルタ生命と合併)。「少しでもお客さまのお役に立てること」を一番の信念にして18年間、多くのお客さまから支持を得つづけている(月平均20件の成約、約2,500件の契約件数を保持)。

・旧AIGスター生命にて、4度の全国1位を達成
・ジブラルタ生命にて、4度の全国2位を達成中

※MDRTとは、1927年に発足したMillion Dollar Round Table(MDRT)は世界69の国と地域の500社以上で活躍する、62,000名以上(2017年7月現在)の会員を有する、卓越した生命保険と金融サービスの専門家による国際的かつ独立した組織です。MDRT会員は卓越した商品知識をもち、厳しい倫理基準を満たし、優れた顧客サービスを提供しています。また、生命保険と金融サービスの最高水準として世界中で認知されています。

・2002年~2018年まで、成績資格会員を継続中
・2006,2008,2012,2013,2015年度、COTを計5回達成(MDRT入会基準の3倍)
・2014,2016,2017,2018年度、TOTを計4回達成(MDRT入会基準の6倍)
・2018年度MDRT日本会 広報委員長

 

#1 心からやりたいと思うことを目標にする
#2 今いるところでこれ以上出来ないくらい頑張ることで、開けた道
#3 人はいつからでも、どこにいても、どこからでも努力をすれば夢はかなう

時間、お金、人付き合いのこだわりを教えてください。

自分が苦手なことにはなるべく時間を使いません。効率が悪いですから。パワーポイントやエクセルなどの資料を作れないわけではありませんが、私より秘書がやるほうが100倍早いので、そういうことはお任せします。そもそも資料を作っても作らなくても説明できるのであれば、その資料は省きます。空いた時間でお客様と美味しいランチに行ったほうが良いと思っています。意味を見出せない苦手なことには時間を費やしません。

得意か苦手かの判断は直感ですか?

「私がやらなければいけないかどうか」です。そこが判断基準です。私にしかできないことに時間を使いたいですね。

お金についてはどうですか?

自分と周りの人を喜ばせるくらいあればいいです。そこまでこだわりがないから貯まらないのでしょうね(笑)。こだわりがあるとすれば、人が喜んでくれることのために遣うのが好きです。

最近遣ったお金で心に残っているものはありますか?

最近ですと、ゴールデンウィークに両親と夫と、とても素敵な宿に泊まり、親孝行をしたことです。美味しい食事と温泉に入り、両親が「幸せすぎるよ」と言ってくれたのは嬉しかったですね。
あとは秘書の誕生日に話題のオーブントースターをプレゼントして、「朝ごはんが幸せいっぱいの時間になりました!」と、秘書にもそのご家族にも大喜びしてもらえました。

素敵ですね。喜んでもらえると嬉しいですね。優先順位のつけかたのこだわりはありますか?

1.人に迷惑をかけることは早く終わらせる。
2.スピードをもってやれることは先にやる。
3.じっくりやることは、とことんじっくりやる。
です。じっくりやることはあまりないのですがね(笑)ダイエットくらいかしら。


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ご家族との時間はどうやって過ごしてらっしゃるのですか?

「居酒屋志津子」です。平日は家で主婦として料理する時間がないので、週末は居酒屋志津子を開催しています。夫が「今日は開いていますか?」と来てくれるので、「どうぞ~」とオープンします(笑)。ちょっとずつ料理を作って、ゆっくり食べて飲む。そんなに会話はしませんが、小料理屋風で楽しいですよ。毎週末、夜は家族で過ごしています。

できるビジネスマンはどういう人だと思われますか?

まずは人の悪口を言わない。自身が自ら行動する。この二つができる人です。

リーダーの条件とは何ですか?

“愛”が先にくるかどうかです。お金よりも先に、「目の前の人を喜ばせること、幸せにすること」を考えられるかどうかです。

こういう事を実践していた方は周りにいらっしゃいますか?

父です。

お父様ですか!お父様をそういうふうに思われるのは何故ですか?

父は消防士だったのですが、まわりの人に大変慕われていました。父が一番上の階級になった時、そのことを私には一切言いませんでした。父の先輩から言われて知ったのです。
父は上の階級となり、勲章を戴いたのですが、そうすると先輩たちから、「申し訳ないのだけれど、お父さんをあなたの会社の海外の表彰式に連れて行くのはやめてください。お父さんの役職をご存知ですか?やっとたたき上げの人が一番上の階級になったのだから、3年間はやめてください」とお願いされたのです。
それを父に言ったら、「志津子、この階級は誰でもなれるし、そんなことで辞めさせられるくらいなら、もう辞めるよ。俺は行きたい。俺が休んで家族を大事にすることができたら、次にその役職になる人が、同じように休みやすくなるだろう」と。そういう人だったのですよね。

尾崎さんは、迷ったときどのようにして選びますか?

まず「人を傷つけない」のはどちらか、「人をたくさん幸せにできる」のはどちらか、「自分がワクワクする」のはどちらかで選びます。

ちなみに迷うことはありますか?

それが、あまりないのですよ(笑)

そんな感じがします(笑)尾崎さんにとっての幸せとは何ですか?

家族や親しい人と仲良く過ごせていることです。

座右の銘はありますか?

必然、必要、ベスト!!

どういう意味ですか?

自分に起こる出来事は全て必然で、その時の私には必要なことだから、私はベストを尽くすということです。

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いいですね~。好きです!疲れたりへこんだりすることはありますか?

疲れるのはお酒を飲みすぎたときですね(笑)。
あと、自分が良かれと思ってやったことが、相手は求めていないことだったり、自分が思ったことと相手が感じたことがズレているときはへこみますね。

そんなときはどう思うのですか?

それは、「必然、必要、ベスト!」ですよ。

なるほど~。どうやって立ち直るのですか?

夜はお酒を飲んで、朝、塩風呂に1時間入ります。塩風呂の中で小説か新聞を読んでいます。そしていい音楽を聴いて、美味しいものを食べます。
仕事で落ち込むことがあったら、家に篭って、仕事へ向かう気持ちが万全になるのを待ちます。自分が全力ではないのに無理やりやるのは、向かい風で走っているようなものです。それは効率も悪いし、相手の方にも失礼ですから。

取って置きの場所はありますか?

ホテルオークラです。美味しいものが食べたいときや、温かみに触れたいと思ったら、ホテルオークラで食事をします。「さざんか」というお店が一番好きです。

なぜ好きになったのですか?

先ほどお話した、亡くなられたお客様との待ち合わせがいつもホテルオークラだったのです。ホテルオークラがいかに素晴らしいかを教えてくれました。親友の影響も大きかったですね。オークラが大好きな親友が、ホテルオークラの美味しさを教えてくれました。

趣味はおありですか?プライベートにおいて、どういったことに時間を使われていますか。

大切なお客様や仲間や友人と、美味しいもの食べたり、美味しいお酒を飲んだりすることですね。

ここまでお聞きしてきて、常にポジティブで明るくて、皆が尾崎さんのように生きられたら幸せだなと思うのですが、どうやったらそう生きられるのでしょうか。

私は、「人はいつからでも、どこにいても、どこからでも、努力をすれば夢はかなう」と本気で思っています。保険の仕事はそういう仕事ですから。人の可能性は無限大だと信じていて、どんな人でも大丈夫だと思っています。
私は「諦めない」というところではなく、「なんでも可能だ」と思って生きています。そんなところを支持していただいているのかもしれません。

そういう風に皆が考えたら、この世に嫉妬より「前向き」が増えて、家族仲も良くなると思います。家族や近しい人間関係が良くないと、その不満を職場で解消するような悪循環が起こったりもしますから…。この流れを変えたいですね。

「これ以上、自分には無理だ」と思うと、他人に嫉妬したり、他人の成功を受け入れられないような気持ちになってしまいます。でも、自分の可能性を信じて「自分にはできる、もっと変わろう!」と思えば、「次こそはがんばろう」という気持ちになれるのではないでしょうか?

具体的にどうすればいいでしょうか。

“誰か”に言われて変わることはまずないです。人は“自分の思考”の先に現実があります。ですから私は、「どうやったら人を変えられるか」というところに時間を割きません。むしろ、「なんだかいいな尾崎さん」「あんなふうなのも悪くないな」と感じてもらえるような“自分”であり続けたいです。そうすると近しい人からだんだんそういう雰囲気が広がっていくのではないでしょうか。実際、「尾崎さんといると何でも出来るような気がする」とおっしゃってくれる人がいます。わたしも、その人は「何でも出来る」と本当に思っていますしね。

人を元気にし続ける女性ですね。それでいて嫌味がないところが素晴らしいですね。
力も程よく抜けていらっしゃる。とても素敵です。

嫌味じゃなくするためには、褒められたときに「ありがとうございます!」「嬉しいです!」と言うことも大切です。本当に努力した結果なのであれば、その方が格好いいです。

なるほど~(笑)。

高校生のころ、「尾崎さんは、なぜそんなに謙遜するのですか」と言われたことがあったのです。父にも「志津子、それはやめたほうがいい」と言われました。明らかに誰から見てもすごい結果だった場合、そこを無理やり謙遜することは、嫌味以外何ものでもないと。「すごいですね」と言われたら、「ありがとうございます!」「うれしいです!」とちゃんと返したほうがいい。ひけらかすのではなく、皆がわかりやすいように生きていくのがいいなと思いました。その点、保険の仕事は歩合ですから非常にわかりやすいです。

あるがままに、「私はこうだから」と言う姿はとても憧れていますし、真似しています。
保険以外の仕事をしようと思いませんでしたか?

そういう流れが来なかったですね(笑)。
メルカリはやっていますよ。ちょっとはまっています(笑)。
どうすれば喜んで買ってもらえるか、どうすれば買いたくなるかということは、あまり考えなくても何となくわかります。これはもしかしたら才能かもしれません(笑)。

そのパッと見える能力が培われた理由は何ですか?

私はたくさん本を読みます。昔から現代文が得意でした。そこで、人は「どういう言葉にどう動くか」という力が培われたのだと思います。

どんな本を読んでこられたのですか?

ピーターパンから始まり、松本清張まで何でも読みます。浅田次郎さんが大好きです。文章に希望がありますから。ビジネス書を読まれる方も多いと思いますが、私は感情的な部分「こういう時に人ってこう思って、こうされたらこう動く」というのを知るのが好きなのです。ですから、ドラマも映画も見ます。とりあえずキー局の新しいドラマはチェックして、気に入ったものは全て見るようにしています。

そんな時間がどこにおありなのですか?

よく言われます(笑)結構ちゃんと見ています。

一番好きなドラマは何でしたか?

最近では半沢直樹です。随分前の「とんび」も好きでしたね。大河ドラマも必ず見ています。大河ドラマには、人の生き方のエッセンスが詰まっていて良いですね。そこに感動して、「明日から私も頑張ろう!」とシャキッとします。

(撮影協力 本多佳子)

 

#1 心からやりたいと思うことを目標にする
#2 今いるところでこれ以上出来ないくらい頑張ることで、開けた道
#3 人はいつからでも、どこにいても、どこからでも努力をすれば夢はかなう