気持ちの良い選択が私を豊かにしてくれる―木村 元子さん
オフィスブリエ 代表 木村元子
-Profile-
コーチ21（現在コーチA）のインストラクターを経て、2010年より世界No.1コーチ・アンソニーロビンズに師事。リーダーに必要なすべてのトレーニングを経て、自分、人を動かす究極のパワーを学ぶ。 クライアント様が持つ才能を見極め、自分らしい在り方、潜在能力を引き出すことを得意とし、心理学、NLP（潜在能力開発）を進化させたセルフマネジメントコーチングをベースに経営者、エグゼクティブ、自分らしいキャリアを創造する女性を中心にプライベートコーチングを展開している。 ビジネスはもちろん、人間関係、お金、自己実現の先の自分など、どんな問題も障害を乗り越え、望む未来を自分で創造する力を手に入れるサポートを行っています。 日本に5人しかいないアンソニー・ロビンズが認めたシニアリーダー。2013年にはアメリカでストレングスファインダーコーチのトレーニングを終えGallup認定ストレングスファインダーコーチとして個人、組織の強みを活かした人材育成に邁進中。
#1 魂が震えるようなことを探し続けた日々
#2 自分のことを知りたくて始めたコーチング
#3 幸せは私の中にある
人付き合い、お金、時間のこだわりはありますか？
時間は自分が作るものという感覚があります。人間の三大言い訳が、「時間がない、お金がない、経験・知識がない」でも時間って24時間みんなに平等だし、時間がないからできないよりも、できるための時間は自分が作っていくものっていう感覚がすごくありますね。
あと、最近は、とにかくスペースを作るようにしてます。
どういう意味ですか？
間をとるというか、何もしない時間を大切にする。仕事もきちきちに入れない。入れても1日、3つまでですね。あとは、海外に行く時間を必ずとったり、自然の中でボーっとする時間を過ごしたりしますね。
本当に私のなりたい姿を体現されていて憧れます。スケジュールはどこから埋めていくんですか？
そうですね。まず1年間の予定として海外のスケジュールから埋めますね。
海外のスケジュールは一人で行かれるんですか？それともお友達と？
一人で行くときもあるし、友達と行くときもあれば家族と行くこともあります。アンソニーのセミナーのサポートや自分が興味のあるセミナーは参加者で行くこともあるし、まずはそこから埋めますね。
この夏もアムステルダムでセミナーサポートして、その後一人でイタリアで4泊くらいして帰ってきました。
お金の使い方のこだわりってありますか？
お金は自分や人を豊かにするために使う。消費じゃなくて投資かな。
どうすると豊かだと感じますか？
アンソニーのセミナーサポートってボランディアなんですよ。交通費も出ません。だけどそこにちょっと奮発してビジネスクラスで行く。そうすると、まず自分の空間が快適になります。そして偶然隣同士になった方とお話をしたりしてとてもいい時間を過ごすことができます。先日は、お隣がドイツ人の金融機関のマネージャーで、いろんなことを教えてくれました。私の知らない世界を見せてもらえる。関空からアムステルダムまでずっと話していました（笑）。今度ぜひマヨルカのここに行くといいよとか、車でヨーロッパのB＆Bを回る旅も素敵だよ！とか、税金対策の話まで（笑）
だから最近は見える物質的なものよりもそういう空間や時間にお金を使います。あと、ごはんも体に優しい、おいしいものを食べたい。もうそんなに量はいらないから、おいしいものを気持ちの良い人たちや好きな人と食べるという時間にお金を使いたいですね。
私もそう思います。ありがとうございます。
いい女いい男の定義ってありますか？
なんだろう。与えられる人ですね。矢印が自分に向いている方が多い世の中ですが、与えられる人は尊敬します。父方の祖母の家でお手伝いをされていた、私が赤ちゃんの時からお世話になっている、今もう100歳近い方がいて、彼女自身も年金生活で大変なこともたくさんあるのに、人のことばっかり思っている。季節になると果物とかいかなごとか贈ってくれるんですよ。「自分が生きてる証拠だよ」って言ってね。本当にすごいと思います。自分が100歳になってそんな在り方できるかなって思いますね。
気遣いの方ですね～。身の回りにそういう方がいらっしゃるといいですね。目標ができるというか、人としての原点に気付かされますね。
ほんとうにすごい在り方だなと思いますね。
自問自答されて自分はどんな人間なんだろうという思いでコーチングの道に進まれたとおっしゃいましたが、木村さんにとっての幸せって何かは見つかりましたか？
昨日も考えていたんですけれども、つい何年か前までは「これがあったら、あれがあったら幸せ」というスタンスだったんです。
例えば、もっとお給料があがったらとか、お金があったらとか、もっと若かったら、きれいだったらとか、いい家に住んだら、結婚したら、子供がいたらとか・・・等々人それぞれあるじゃないですか。でも今の私は多分、今の仕事がゼロになっても、人と関係を築きながら何か豊かさや価値を作り出していけるような気はしているんですね。その自分を信じられる感覚が自分の中にあるっていうのがすごく幸せ。
コーチングの勉強を始めたばかりの時に「あなたの豊かさって何？」っていうワークが
あったんですね。「いい友達がいる」「いい親がいる」「仕事がある」そういう自分の中の豊かさをポストイットに書いて貼っていったんだけど、その当時のマイコーチが「これ全部木村さんの外側にあるものだね、じゃあこれが無くなったらあなた幸せじゃないの？」っておっしゃったの。
外側にある豊かさ、内側にある豊かさ？！
そのときコーチが何を言ってるのか全然わからなくて・・・コーチに「じゃあ私の中の幸せって何ですか？」って聞いたら「例えば健康とかさ、物を見れる目があるとかさ～」って言われて・・・。私はそういうのは当たり前だと思ってましたから。
自分の外側の条件ばかりで自分の豊かさや幸せを左右されるだけではなくて、今あるものに感謝できることが幸せで、私を豊かにしているものはもう既に自分の中に持っているだってことに気が付けた。
外側にあるものが全部なくなったとしても、多分私は人と関係を作って面白おかしく生きていけるような気がするんですよね。
これって震災のときに思いますね。
思いましたね～。私は阪神大震災を経験してるので。地震って全てを失うことがあるじゃないですか。家も仕事も、もしかすると家族や友人も。
でも、それで全て終わりじゃなくて、多くの方々が時と人と関わりながら新しい豊かさを作っていく姿を目の当たりにして。それに気が付けたことが幸せなのかなって思いますね。
いまお話を聞いて、、、私はとっても幸せだなって思います（笑）
すばらしい（笑）。この思いは何が起こってもなくならないんですよ。それに自分が気がつけるとすごく楽になりますしね。
あ～幸せ（笑泣き）
迷ったときはどうされますか？
迷ったときは自分の魂に聞きます。
何ですか？それ～！！
私、ノートや裏紙に何もルールは決めずにひたすら気が済むまで自分の中にある思いや思考を書きだすんですね。「なんか気持ち悪い」とか「本当に求めているものは何なんだろう」とかワーっと心のままにね。10分で終わる時もあるし、1時間2時間書いてる時もあります。書いていくと自分の中の気持ちが少しずつ整理されていきますね。
書いていたらピンとくるんですか？
ピンとくるときはそれでいいし、それでも来ないときは、私は本当に周りの人に恵まれているので、信頼している人に話をするとか、自分のコーチに話をするとか。私のことを良く知っている人から見て、今の私に何が起こっているのかというのをちょっと客観的に聞いたりしたりもするかな。
魂に聞くとおっしゃいましたが、実際Aという道を行くか、Bという道を行くのかを迷うということはありますか？
例えば同じ日に行きたいことが重なるとか。
それはもう自分の気持ちがいいほうに行きます。なんかね、スケベ根性で選んできたことってどこかで終わってませんか？この人といたら得とか、なんか乗っかれそうとか、そんなことで選んだ道って、終わっていくんですよね。だから、頭で考えるよりもこっちのほうが気持ちいいからこっちに行くと決めますね。
素敵な選択ですね。気持ち良いの基準って何ですか？
なんだろうな。例えば多くの人が絶対Aという道をとったほうが良いと言ってくれても、でも何となく自分の身体の中で気持ち悪さが残る、なんか引っかかるものがあるときというのは、これは自分の魂が教えてくれてるサインだと思うんですよね。
頭で考えないで感じろっていう事だと思うんですけど。
行動をしたときに感じるモヤモヤとする気持ちを見過ごさないことが大切なんですね。
今後の夢は何ですか？
今色々な企業や人とコラボをさせていただいて、人材育成や組織を活性する取り組みをしているんですね。今後の夢は、そういった企業や企業で働く人を支援していきたいです。すばらしい経営者のコーチングと企業で働く本気のリーダー育成かな。
これができた暁にはどうなっていると思いますか？
働くということを通して幸せになる人が増えていると思います。私は企業を辞めて感じたのは、一人でできることって本当に限られているということ。企業ってすごく日本に影響力があるし、企業が元気になると日本が元気になると思うんです。働くお父さん、お母さんがイキイキしていて、子供が憧れる大人が増えていくと、日本がすごく豊かになります。それが私の夢です。
すごく共感します。みんなが元気でご機嫌で働いていたら絶対に幸せですよね。世界平和ですよね。
私が企業にいるときは、そんなことを考えたことも、話をする人もいなくて、今いる自分の環境に感謝する意識も低く、働いていました。辞めて初めて分かったことなので。じゃあ、今企業に属している人が、こういう事を知った上で仲間がいてみんなでひとつ目指しているものがあるというのは、すごくいい環境で働けると思うんですよね。そういう事を支援していきたいですね。
私も日本を豊かにする一員でありたいと思います。
ありがとうございました。
（撮影協力 本多佳子）
#1 魂が震えるようなことを探し続けた日々
#2 自分のことを知りたくて始めたコーチング
#3 幸せは私の中にある