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CONCEPT -Think&Talk-|学び続け、進化し続けるビジネスマンに向けて、さまざまな業界のトップリーダー たちと仕事観を語らう。

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幸せとはやりたいことや、大好きな人と両想いであること―関口 ともひろさん

【第3話】迷ったら心拍数をあげる
2019年04月25日
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迷ったときも、やる気を入れるときも、解決法は心拍数をあげる。直感力を働かせるために、雑念をそぎ落とす最も有効な方法なのかも知れません。関口さんのが考える「幸せ」にも共感するものがあります。最終話お楽しみください。

関口ともひろ

株式会社トータル・ライフ・プロモーターズ
代表取締役

高関口ともひろ

HP:http://www.mohipilates.com/

港区南麻布にて完全紹介制Mohi Pilatesスタジオ主宰

 

神奈川生まれ O型 おひつじ座。1999年-2005年までフランス資本の企業にてサーカスパフォーマーとして活動し世界中を旅しながら働く。 2006年-パフォーマンス中の怪我によりリハビリから始めたピラティスで完治に至り指導者の道へ。 現在は自身のリーダーシップ理論を元に全国でピラティスの指導者を育てる育成事業を展開筋肉が人生を豊かにするテーマを掲げ自由なライフスタイルと志を共にする仲間が豊かな人生を作ることを全国で広めている。

 
幼少期はどんなお子さんでしたか?

やりたいと思ったことを何でもやらせてくれる家庭に育ちました。やってみたいことを制限したらかわいそうだと両親が話していたのを、いまだに覚えています。



ちなみに、これは普通やらせてもらえないだろうというものはありますか?

普通のことばかりですよ。みんなが行っている塾に行きたいだとか、習い事してみたいとかです。レスリングは父が勝手に探してきたのです。実はものすごく肥満児でしたが小学生からダイエットさせるのはかわいそうという理由で、運動で痩せさせようと、隣駅にあったレスリング教室に連れていかれたのです。そして通い初めて1か月もたたないうちにレスリングの全国大会で優勝してしまったのです。ウェアも間に合わず、上履きで出場しました(笑)。そうしたら周りが「逸材だ!!」となり、僕も運動することは好きだったので、そのままレスリングの世界に入りました。



お父様すごいですね。先見の明がおありになる。

あまりに自然にレスリングの世界に入ったので、「なぜレスリングをやっているのだろう」と疑問に思ったことすらなかったです。周りは野球やサッカーをしていたのに、なぜレスリングなのかは誰も気にしなかったですね。



それは面白いですね。
関口さん、いろいろな方にお会いすると思うのですが、できるリーダーはどういう人だと思いますか?

まず、笑顔が早い!初対面で笑顔が早い人には、かなわないなと思います。



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なるほど、、、。苦手分野なので頑張ります(笑)

あとできるリーダーはお願いと労いの言葉が上手いなと思います。1人でなんでもできる訳ではないとわかっている人、この分野はできるけれど、ここは誰かにやってもらった方がいいということをちゃんをわかっているからお願いができるのだと思います。そして必ず感謝の言葉をかけます。



関口さんは苦手な分野はおありですか?

僕は掃除が苦手です(笑)



でも、こちらのスタジオ、とても綺麗ですよね。

はい、僕は苦手ですが、みんなが綺麗にしてくれています。僕は綺麗に掃除している人を見つけることがとにかく得意です。「昨日掃除したの誰!!すっごいきれいじゃん」と掃除した人を探し出します。そんな時はすぐにLine しますよ。昨日の掃除完璧!ありがとうって(笑)

料理もしないので、ご飯を作れる人は最高にリスペクトします。味より、料理を作って出してくれるということが尊敬に値します。



料理されるのかと思っていました。

全く作らないです(笑)まあ、ゆで卵作るか、鶏肉ゆでるか、牛肉焼くスキルはありますが、、、(笑)

ご飯作れるっていうのは、ものすごいスキルだと思います。自分で学べばできるようになるのでしょうが、自分ができないことだから感謝できる。感謝できるからお願いができるのです。

人にはそれぞれ得意な分野が分かれており、僕の場合はレッスンのやり方を教えたり、物事の考え方を教えたり、心を気持ち良い気分にさせたりするのは得意です。

自分のできないことを認めて、感謝の気持ちでお願いするように心がけています。



時間やお金、人付き合いのこだわりはありますか?

時間の使い方に関しては自分の調子を良くする時間を最優先にします。

僕は身体を整えることが仕事なのですから、自分の寝る環境を作ることもある種仕事だと考えて、代理店契約をした50万円の医療器具の布団で寝ていたりします。眠りながら電波を音波で身体を整えるというものです。食事もエンゲル係数を教えたらビックリされます。国外でも逢いたい人がいれば直ぐに逢いにいきます。とにかく休息、運動、食事にはお金と時間を掛けています。



迷ったらどう選びますか?そもそも関口さん迷われますか?

迷いますよ。迷ったら心拍数をあげます。心拍数を上げるというのは運動するレベルではなく、倒れるまで走るとか、吐くまで鍛える。それを1回やります。そうすると、絶対迷わないです。どちらを選ぶかが明確に見えます。



本当ですか。ちなみに心拍数はいくつまで上げればいいのですか?

年齢にもよりますが、最低でも120、大体140くらいまで上がると、息が切れる状態、息ができないかもしれない状態、または立っていられない状態になり、膝をついてしまう。運動してそのくらいの状態になると、物事の迷いはなくなります。



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それは、どういう風に迷いがなくなるのですか?勝手に答えが見えるのですか?

見えるというより感じるようになります。人は決める前からどちらかが好きと思って悩むそうです。

なので心拍を上げた後は初めに好きな方を思い出すという表現が近いでしょう。どっちにする?って聞かれたら、本当にこっちにしたい!と即答できます。ただし心拍数を上げたその時に聞かないとだめです。その時に「ハンバーガーにする?そばにする?」「そば」ってそこで決められます。

くれぐれも初めは無理をしないように気をつけてください(笑)



ちなみに関口さんはどうやって心拍数を上げるのですか?

いろいろな方法があるのですが、家でもできるトレーニングをあげるとしたら、タバタ式トレーニングというのがあります。田畑さんという大学教授が考案したトレーニングなのですが、20秒全力で運動して10秒休むというのを8セットやります。何でもいいですよ、その場でジャンプでも、うさぎ跳びでも。心拍は心臓の上下で作られるので、うつ伏せからのジャンプを全力で、毎セット自己新記録を目指すと息はすぐに上がります。ランニングだと心臓の位置が一定なので、心拍数がそこまで上げられません。それよりは、しゃがんでジャンプすると心臓の位置が上下しますので、こちらの方が息絶え絶えになりますよ(笑)

ですから、もし迷ったらやってみてください。僕は反対に悩むことが出てくると運動不足だなと思うようにしています。



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なるほど。やってみようと思います。関口さんにとっての幸せは何ですか?

僕にとっての幸せとは好きなものに愛されている状態です。健康は人がもたらす行動で維持できるけれど、幸せは自分の起こす行動が無ければ維持できないと僕は考えています。

健康であるけれど、幸せでないという人もたくさんいます。健康は幸せと無関係です。健康を維持できても、幸せじゃなければ、生きている価値を感じることが難しいでしょうし、何より社会生活が辛くなるでしょう。

本当は健康かつ幸せであれば一番いいのですが、僕自身、日本というこんなに豊かな自然の中にいて、なんて自分は不幸なのだろうと真剣に思い悩んだ時期がありました。

そう思ったときに、「健康なのに幸せじゃないんだ」と思ったのです。これは子どもや親族への愛情=幸せ とは少し違うのでは?と仮説を立てました。

もちろんそこに無償の愛というものはあるのですが、自分の血縁とは関係ないところで好きだと思える人や言葉、モノがあったり、同時にそこからの恩恵を受けられるともっといいですよね。

それが僕が考える 「好きなものに愛されている状態」です。

例えば、ピラティスが好きで、機械を使って健康になるとピラティスに愛されているのかもしれない。と言えますし、それは幸せな事です。でも、ピラティスが好きでないなら幸せではない。

関わる人から ありがとう、いつも感謝してますよ、あなたといることで幸せですよ。という言葉のギフトをもらったり送ったりも幸せに感じるものです。

僕自身、指導を通してやりたいことや、大好きな人や言葉、モノや自然と両想いであることが幸せである事を言い聞かせるようにしています。



素敵な考えですね。幸せじゃないとき、疲れたりへこんだりするときに入れるスイッチはありますか?

これも同じなんですよ。心拍数なんです。心臓を動かすことです。



とてもわかりやすいです。
若かったころの自分に何かアドバイスするとしたらなんですか?

これからの人生でやってみたいと思うことは全部叶う!

そう言ってあげたいですね。当たり前ですがやってみたいと思わなければ、叶わないですから。



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ありがとうございます。またピラティス再開します!

(撮影協力 本多佳子)