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いつだって、今日の私が私史上最高に素敵―重松和佳子

【番外編】秘書から見た重松和佳子
2018年09月13日


 


重松和佳子

外資系金融機関
営業

重松 和佳子

-Profile-


1980年群馬県藤岡市生まれ
1999年3月 慶應義塾女子高等学校卒業
2003年3月 慶應義塾大学卒業(文学部人間関係学科教育学専攻 )
2003年4月 P&Gジャパン入社
2009年1月 外資系金融機関に転職。
1年目より同社の成績優秀者表彰に入賞、2年目には同社の女性営業職のトップになる。 世界基準で競う業界成績優秀者表彰に入社初年度から9年連続入賞。 2016年に約半年の産休を経て、「活動量を減らしても業績は落ちない」を実践中。 現在は、事業承継、相続、信託についての勉強会や、「営業はセンスではなく科学」をモットーに、営業職についての企業研修なども開催中。 また、「営業職の面白さ、やりがい、その実践的ノウハウを若い人に伝えたい」と大学での講義も積極的に行っている。

 

-Interviewer-

オフィスブリエ
代表

木村 元子

HP:https://木村元子コーチ.com/

気持ちの良い選択が私を豊かにしてくれる

日本に5人しかいないアンソニー・ロビンズが認めたシニアリーダー。2013年にはアメリカでストレングスファインダーコーチのトレーニングを終えGallup認定ストレングスファインダーコーチとして個人、組織の強みを活かした人材育成に邁進中。 1年半前より重松のコーチでもある。

#1 コンプレックスの塊だった幼少期~20代
#2 信頼を得る第一歩は、約束を取り付け、守ること
#3 幸せの形は十人十色、その違いを尊重したい
#番外編 秘書から見た重松和佳子

 


松澤さんと和佳子さんのご関係を教えてください。

1年半ほど前から秘書をさせていただいています。

一番近くで和佳子さんを見ていらっしゃると思うのですが、和佳子さんと一緒にいて驚いたことや印象に残ったことはありますか?

とにかく早い!(笑)思いついた瞬間、それをやり遂げる方法を考えるので、最初そのスピードについていくのが大変でした。「ちょっと待ってください!ちょっと確認させてください。」ってよく言っていました。

私はどちらかというと、ちょっとやりたいなという気持ちがあっても、すぐには取り掛かれず、そのうちに「できない理由」を自分の中に探してしまったりするので、あまりに真逆の考え方で驚きました。

やり遂げる方法しか見ない?(笑)

そうです。それが出来たと仮定して、今どうするかを考えています。

なるほど~。そこはポイントですね。私たちは、できない理由を探してしまうのだけれど、和佳子さんはできたというのを大前提なのですね。
女性として、仕事人として、「重松和佳子」から学んでいることはありますか?

人を所有しないことです。

えっ??所有しないって?どういうことですか?

「秘書だけれど、私のものではない」という感じでしょうか。例えば「雇っているのだから、勤務している時間は私の言うことを聞いてください。指示通りに動いてください」というような、支配されているという感覚が全くないのです。「あなたの幸せを一番に考えてください」というのが大前提なのです。「なぜ、こんなにまで自由にさせてくれるのだろう、なぜ所有してこないのだろう」と思いました(笑)雇われているとパワハラがあったりしますが、全くないです。ミスをしたら叱られるのが当然ですが、そのミス以上に叱られることって一般的によくあることだと思うのですが、そういったことも全くないです。

bangai-2.jpg

例えばミスしたとして、どうなるのですか?

実は先日かなり大きなミスをしたのですが、笑い飛ばされました。私的には結構青ざめるミスだったのですが、笑い飛ばして、すぐに対処方法を考えて、「こういうふうに対応するよう話がついたから、大丈夫です。今夜は安心して寝てください」って言われました。

うわ~!和佳子さんは怒らないのですか?

そうなのです。「怒っても仕方ない」とおっしゃるのです。

すごいですね。男前ですよね。

男前です。時々彼氏かと思います(笑)

他にもここは違うな!と思うことはありますか?

さっきの「すぐやる」ということと重なりますが、有言実行です。

お客様と和佳子さんのやり取りはご覧になることはありますか?その場面を見てどう思われますか?

実際に商談に立ち会わせていただくことは殆どありませんが、こういった取材ですとか、別の場面で同席させていただくことはあります。

和佳子さんは自分をしっかりと持った女性です。ですから二人でいるときや、オフの時は主軸が和佳子さん自身にあるように思います。これが対お客様になると、主軸が完全に相手になります。「私がどうしたいか、どうした方がいいと思うか」という自分の思いは小さくなり、「相手はどうしたいか、どうなりたいか、そのために私ができることは何か」という風にシフトチェンジされます。その軸が自在に変えられるのがすごいなと思いますし、それを両方の和佳子さんを見ることができる楽しさはあります。

それは和佳子さんが作っているとか演じているとかそういう風に感じられますか?

それは全く感じられませんね。相手が何を求めているのか、相手がどうあれば幸せなのかを感じようとされますね。主語がYOUです。「私はこう思う。私ならこうする。」といった言葉は一切ないです。自分の感情をパタパタと閉じて一旦終うイメージです。

和佳子さんのキーワードに「愛」があると思いますが、それをどういうところで感じられますか?

私にも別にやりたいことがあり、学んだりしているのですが、そういう時にも協力を惜しまないです。「こういう人がいるけれど会ってみる?」とご紹介くださいます。

私を一従業員と見れば、私が別のことに力を注ごうとしていることを面白く思わないことがあってもおかしくないと思うのですが、そんな感じは微塵もなく、「やりたいことがあるなら、応援するよ」という気持ちが「器の大きさ、愛の大きさ」だなと思います。

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素敵な関係ですね~。一番驚いたことは何ですか?

よく食べること?(笑)本当によく召し上がります。一緒に過ごしたら私だけ太って大変なことになります。あとは、喜怒哀楽がちゃんとあることでしょうか。

喜怒哀楽?どういったところであらわるのですか?

例えば社内で、感動するビデオや誰かのスピーチを聞いたりすると、必ず涙を流しています。また、喜怒哀楽のうち、怒を表に出せる人って少ないと思うのですね。私だったら、「こんなこと言ってなんて思われるだろう。腹が立つけれど、黙っておこう」となりますが、そこもハッキリしていて、納得のいかないこと、筋の通らないことは、上長にもちゃんと口に出して聞きますし、そういった怒の感情をうやむやにしないです。そこは驚いたことでもあり、尊敬することでもあります。

「the Switch」の読者の皆様に和佳子さんのここ知ってほしいというところはありますか?

ちょっと強いイメージがありますが、とっても心が優しく賢い女性です。それでいて甘え上手なところもあります。

どういう時に感じますか?

だれかれ構わず頼るのではなく、甘えられる相手と、相手のタイミングもちゃんと推し量れる能力をお持ちだと思います。

何か自身のことを相談するときも相手の状況をよく見ています。どんなときも、ちゃんと相手のことを想う、これがたくさんの人に愛されている理由なのだと思います。

松澤さんに何か変化はありましたか?

私の軸は、ぐらんぐらんだったのですが、徐々にしなやかに太くなってきているような気がします。

それこそアップスパイラルですね。

恐らく、もう既に巻き込まれていますね(笑)。亀の歩みだった私が「動いてみよう」と思い始めたのは和佳子さんのスピードが影響しているからだと思います。

お話しきかせていただいて、ありがとうございました。

(撮影協力 本多佳子)

 

#1 コンプレックスの塊だった幼少期~20代
#2 信頼を得る第一歩は、約束を取り付け、守ること
#3 幸せの形は十人十色、その違いを尊重したい
#番外編 秘書から見た重松和佳子